吉野家史上最大にお得な定期券「はしご定期券」を使い倒した感想

吉野家史上最大にお得な定期券「はしご定期券」を使い倒した感想

こんちゃー。

ハラタカズヒコです。

 

マーケターとしては体験せずにはいられなかったマーケティングキャンペーンのレポートをエントリー。そのキャンペーンとはこちら。

プレスリリースの情報もリンクしとこう。

 

キャンペーンの内容をざっくり言うと、期間内であれば吉野家とはなまるうどんの商品がお得になるものです。これだけの説明ですと、ふだんの割引と何が違うの? といったところですが、、、今回はちょっと本気度の高いマーケティング活動だったので、その仕組みの解説と、成果を推察してみたいと思います。

 

あ。ちなみにこのレポートは実録です。

 

片道切符ではなく、定期券というコンセプトが良い

飲食店によくあるパターンは「次回来店時に使えるクーポンでーす」といって渡される割引券。よく見るけど、たまたまふらっと寄ったお店の場合はアウト。いざ使おうと思ったら有効期間切れってのがよくあるパターンです。

お店から一方的に渡される片道切符みたいなものですが、、、

はしご定期券はスタートから違います。

 

まずはじめに、はしご定期券はタダじゃありません。有料の300円です。無作為にばらまかれる割引券とは格式が違います(おおげさ)。

興味・感心のあるユーザー(例:吉野家のファン、倹約家、独身貴族 など)に絞られます。

 

また、今回の面白いなぁと思ったところは、吉野家だけではなく、はなまるうどんでもこの割引権利が使えるってところです。どちらも吉野家ホールディングス傘下の会社ではありますが、横繋がりでユーザーのLTV(顧客生涯価値)を高めるって素晴らしい試みだとわたしは感じました。

 

“使い難い”ではなく”使い易い”、利用者にとって優しいツール

このはしご定期券ですが、利用者にとって優しいツールなんですよね。

具体的には、ユーザー(お客さん)にとって、使用期間が結構長いし、特典内容がシンプルでわかりやすし、お会計の際にサッと提示するだけだし、使用期間の字も大きくて見やすいですよね。

そして、もうひとりのユーザーである(店員さん)にとっても、スタンプを押したりする必要はないし、「はしご定期券はお持ちですか?」といった声がけも必要なし、兎にも角にもオペレーションがシンプルでわかりやすい。

 

吉野家とはなまるをはしごするとお得感半端ない

“顧客満足度”という観点からみても、満足度は高し。その理由は、2つのジャンルから選べること。期間内でいつも吉野家だと飽きちゃう。そんな時はちょっとさっぱりめの讃岐うどんにすんかなー。的なセレクトできるところがまず良かったです。

 

同じグループ企業、、、と頭でわかっていても、牛丼と讃岐うどんを往来できる感覚は、今までにない感じで楽しかったです。

 

ファンは「お前はもう買っている」状態を楽しんでいる

ファンは300円を投資して、金銭的なりターンも然ることながら、吉野家(もしくは、はなまるうどん)を応援してるんだぞこのやろー的な感情的なノリ、お祭り的なノリも楽しんでるのではないかと感じる次第です。

 

ちなみに吉野家で計算すると、牛丼(並:一杯 380円 ※通常価格)を4回食べたら元が取れて、5回目以降はどんどんお得になります。ファン的に言わせていただくと、週一ペースなら余裕のよっちゃんイカです。

 

そして、冷静に分析するならば、牛丼4杯分(1520円)以上+はしご定期券(300円)の売上に貢献しているのですからこの企画に乗った時点で「お前はもう買っている」状態な訳です。

 

はしごができる定期券を握りしめた瞬間から、「300円以上のリターンを得たい」という深層欲求が引き金となって「あー、今日のランチは吉野家に行こうかな、80円お得だし!」とか「今宵ははなまるうどんでつるりとさっぱりめに、そろそろ有効期間が切れそうだし!!」などの新しい理由(選択基準)となる思考がグルグルと頭の中を回っているのであります。

 

吉野家ホールディングスのマーケティングの術中にハマッている、というか、まぁファンは自ら楽しんでハマりに行っているのです。わたしもその一人ですし。えっへん(偉そう)。

 

吉野家ホールディングスさん、つぎのはしご定期券は京樽なんかも含めて下さいな

もし次があるのなら・・・横断的にファンの満足度を上げて欲しいなー。ということで、京樽さんもはしごさせて頂きたく。

 

次がない=不評だった。と理解します。んん、、、書いてたらまた牛丼食べたくなってきた。

 

現場からは以上です。