「技術」を「体験」に置き換えるとモノ作りの価値は高まると思う

「技術」を「体験」に置き換えるとモノ作りの価値は高まると思う
伝え方ひとつ

というお話です。

 

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原田和彦(はらたかずひこ)です。

 

このブログは12時〜13時で綴ったものである…

 

こんにちは。動画配信サービス(Netflix)で24 -TWENTY FOUR-を観ている原田です。映画、テレビ、音楽。これらは配信サービスによってユーザーの触れ方、在り方も大きく変わりますね。なによりも、コンテンツへのアクセスが楽チンですから。

 

この流れはもう止められないんじゃないか。スマホの高解像度化、インターネットのハイスピード化(第5世代移動通信:5G)によってその流れは決定的なものになると思う。実体験してみた感想です。一方で、ライブの価値ってますます上がるよなーって思いました。

 

さて。本日のテーマは、技術にフォーカスしてみます。技術によって生み出される機能。この機能を活かす思考術をちょっと考えてみました。題して『「技術」を「体験」に置き換えるとモノ作りの価値は高まると思う』です。

 

それではどうぞ。

 

その技術・機能は誰のためのモノか?

あなたの住居にテレビはありますか? テレビは技術・機能の集まりですよね。テレビのリモコンを思い出してください。スペースの許す限り無数のボタンが存在しています。スライドした先にもボタンだらけ。機能も超多機能です。たとえば…

 

おまかせドンピシャ高画質(夜まぶしくない画面で見れる機能)、Wスキャン倍速(スポーツをよりくっきりと見たい)、ドルビーボリューム(CMになってもうるさくない音量に自動で調整できる機能)、ワンセグ録画(録画した番組を外出先で見れる機能)、ゲームモード(ゲームを快適に楽しめる機能)などなど。

 

ぶっちゃけ、95%くらいの利用者は使ってないと思います。利用するボタンなんて「電源」「チャンネル切り替え」「上下左右」「番組表」「録画」「入力切り換え」くらいだと思う。

 

つまり、これらの技術・機能ってのは、作り手の自己満足でしかないってこと。テレビは最たる例ですけど、世の中にある商品・サービス(を実現している技術・機能)には作り手の自己満足が溢れている。

 

本来、技術・機能は、お客様のお困りごとを解決したり、お願いごとを実現するためにあるはず。

 

お客様へどんな”体験”を提供できるのか?という着眼点が必須となります。

 

ちょっと古い事例ですがまさにこれぞ“体験”の提供と呼べるあなたも知っている商品をご紹介します。

 

ナチュラルミネラルウォーターの革命児

「い・ろ・は・す」です。

 

 

わたしは軟水・硬水の分類はできません。味くらべできるほどのポテンシャルを持ち合わせていないのです。だから、ボルビック、クリスタルガイザー、南アルプスの天然水、エビアン、色々あるけどなんでも良かった。

 

でも、今はナチュラルミネラルウォーターといえば、い・ろ・は・す一択です。

 

その理由は、天然水の味や価格ではなく、パッケージの機能性です。

 

美味しいと言わずとも50%のシェア(支持)を得た理由

それは、他を寄せ付けないパッケージの軽量化・強度・持ちやすさを実現した技術力です。

 

いろはすbefore

世界も認めた技術力

 

この技術は「多角性リブ構造」のアイデアによって実現しました。従来の円形や六角形の構造に多角性のリブ(くぼみ)を組み合わせることによって、縦・横方向の荷重耐性が増すことを発見したのです。

 

いろはすafter

ペットボトルのゴミはかさばる…その常識を技術でひっくり返しました

 

い・ろ・は・すは、技術力には一切触れることはありませんでした。「ecoるボトル しぼる」という切り口で、軽くて飲みやすい。飲んだあとはしぼってクシャクシャ(コンパクト)にできる。その体験を提供したのです。

 

その技術の恩恵を受けたのは消費者だけではないはず。積み荷の重量も減ったのですから、運送の負荷も減るし、樹脂使用量も40%削減。地球にやさしい。つまりエコです。

 

意識の高い人は「いいね」って感じるし、クシャクシャするのが楽しみで飲んでる人もいると思う。

 

ね?

 

技術や機能の先にある近未来。体験を通して価値や選択基準を提供している好例です。

 

技術や機能は、作り手側の視点ではなく使い手の視点で伝えるコト。それだけで商品・サービスの価値は高まるとわたしは考えます。

 

水曜日のお昼休み。あなたとシェアしたかった内容はそんなところです。最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

それでは明日もマーケティングを楽しんで参りましょう!