Windows10の自動アップグレードは悪か正義か?

Windows10の自動アップグレードは悪か正義か?
その鍵を握るのはマイクロソフト

というお話です。

 

湘南平塚で唯一!
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兼 走るマーケター 原田(はらた)です。

 

5月後半になって「勝手にWindows10にアップグレードしちゃいました・・・」という問い合わせがチラホラと。

 

会社の Windows7 も Windows10 になっていました(半強制的に)。

 

案の定、複合機のスキャナー機能が利用できないトラブルが発生。複合機側のドライバーのアップグレードで問題は1日で解決した訳ですけど、中小企業〜大企業の数十台、数百台、数千台のアップデート作業(周辺機器含め)のコストを想像するとゾっとしちゃいます。

 

どうやら、マイクロソフトが意図的に5月12日を堺にして日時指定の強制アップグレードにするよう”こっそり”仕様を変えたみたい。

 

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アップグレードのキャンセル関連の記事で一番読みやすかった

 

で、、、

 

この仕様変更にユーザーの不満は大爆発。おそらく相当数のクレームがマイクロソフトにあったんでしょうね。マイクロソフト社も「ちっ」と言いながらキャンセルの方法を公開する始末。

 

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このマイクロソフトの一連の対応をマーケティング目線でばっさりと切り込んでみたいと思います。題して『Windows10の自動アップグレードは悪か正義か?』です。

 

それではどうぞー。

 

ぶっちゃけ、Windows10 なんてどーでも良い

極論、これ。

 

9割の利用ユーザーはOfficeが使えて、インターネットが使えて、スカイプが使えて、LINEが使えて、iTunesが使えて、年賀状ソフトが使えて、プリンターが使えたら、、、

 

バージョンなんて気にしない。

 

わざわざ Windows7 や Windows8 を Windows10 にする理由がないんです。

 

だのに、、、

 

マイクロソフトは、タッチペンが使えるだの、先進的なUI(ユーザーインターフェース)デザインだの、先進的なブラウザだの、作り手のマスターベーションみたいなプロモーションしかしていないでしょう。

 

ユーザーの”想い”を無視して、しかも”こっそり”とアップグレードを仕向けたんですから。ユーザーのパソコンに対する「恐怖心」や「苦手意識」をみずからの手で増幅させるようなものですよ。

 

全体的に中途半端なんですよね。

 

ですから、、、

 

個人的には振りきって欲しい。

 

思い切ってチャブ台(常識)を一度ひっくり返して欲しい。

 

なんなら、、、

 

今までの行いをリセットする”覚悟”が必要なんじゃないかって思うんです。

 

例えば、、、

 

Windowsは今後、1つのバージョンに天下統一する方向で

行きましょう。ね? サティア・ナデラさん。

 

そんなことをしたら「独裁者!」とか「うちのシステムを潰す気か!」とか「このシステム改修コスト、どう捻出すればいいの?」なんていう企業はたくさん出てくるはずです。もちろん、ユーザーレベルでもそれは起こります。

 

とくに日本はね。先延ばしof先延ばしの文化ですからパニックになりかねない。

 

でも結局のところ、、、

 

問題を先延ばしにして自分の首を絞めているのはマイクロソフトなんです。その象徴的な事例がWindows XP。IT業界やネットの世界では名作なんて呼ばれた伝説のOSです。

 

2001年に発売したOSを2014年までサポートしていたんですよ。13年です13年。日本の白物家電以上のサポートっぷり。

 

ちなみに、、、

 

Windows XP を手厚くサポートしている間にマイクロソフトは「Vista(2007年)」⇒「7(2009年)」⇒「8(2012年)」と3つのOSをリリースしてきました。

 

マイクロソフト的に言えば、バージョンアップは大きな収益源な訳なのですが、、、このビジネスモデルによって、XPを含めた全OSの責任を背負うことを選び、ユーザーを分散(混乱)させ、システム開発の足かせをせっせとこさえていたのは言うまでもありません。

 

「わたしはよくわからないから最新のOSにするわ」「我が社のシステムはWin7対応です」「Win7、8使うなんて情弱。やっぱりXPでしょ」「まだVistaで消耗してるの?」とユーザーにたくさんの選択肢と可能性を提示し続けてきた訳です。

 

そして今回の Windows10 問題ですよ。

 

ユーザーはうんざりしています。

 

いい加減にしてーって感じです。

 

この負の連鎖を断ち切れるのはユーザーでもなくWindows10でもなくマイクロソフトの”覚悟”ひとつだとわたしは考えます。

 

たとえば、、、

 

デットラインを決める。例外はありません。そして高らかに OS の統一を宣言するのです(バージョンという概念は”使い手”に意識させない)。で、絶対にブレない。「やっぱりサポートしますー」とかも許さない。

 

Win7 も Win8 もぜんぶ捨てちゃう。断腸の思い。

 

んで、有無も言わさず(予告してからの)強制アップグレードしちゃう。常にフレッシュ。その方針が嫌ならMacとかChromeを使ってくださいってユーザーに提案する。同業者を巻き込んでキャンペーンをしても良い。

 

無論、、、

 

不平不満はものすごーーーいでしょう。離れるユーザーもたくさんいるでしょう。訴訟も起きると思う(お国柄)。でもそれをぜーーーんぶ受け止める覚悟で挑む。

 

ユーザーのパソコンに対する「恐怖心」や「不信感」を取り除く。使い勝手やスピード(レスポンス)を最優先にする。システム開発の効率を向上させる。規格の統合を推める。運用コストを下げる。つまり、世の中のエンジニアやユーザーへITに触れる喜び体験を再提供する。マイクロソフトが。

 

言うは易し行うは難し、ですけどね。

 

Windows10のニュースを目にして耳にして感じた内容はそんなところです。今日も最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

それではひきつづきマーケティングと運動習慣を楽しんで参りましょう!